令和6年5月、震災から4ヶ月が過ぎた頃、珠洲市宝立町の美容師さんとご縁があり出会いました
美容院は、震災で全壊
銭湯の一室を借りたり、親戚宅の納屋を借りたりして、仮店舗とし、営業を続けて来られた美容師さんです
宝立町で、一戸建ての小屋を借りることができ、そこを仮店舗とする準備中でした
支援内容
井戸ポンプ配管が破損、箇所特定と補修
この建物には水道が引き込まれておらず、既設の井戸がありました
井戸ポンプも動きましたが、地面内で配管の破損が2箇所ありました
一箇所は、私が掘り起こして、手持ちのボールバルブで不要な方向の管を閉鎖して解決
もう一箇所は、後日他のボランティアさんが掘り起こして修理しました
これて、建物内のトイレに井戸水が流れるようになりました

電気式給湯器の移設
納屋で営業を継続する時に、電気屋さんに取り付けてもらったものです
それを取り外して、移設しました
電源不要で、水圧の変化でガスが着火するタイプでした
シャワーをする時に都合が良い位置を聞き取りました
壁の適当な位置に下地が無かったため、下地を施行して取付しました
地震で落ちないよう、ビスを多めにしっかりと固定しました


水道配管の新設
外側に水栓が1つあったので、そこから分岐して、ポリ塩化ビニル管を使用して建物内に引き込みました

プロパンガス設置位置の選定とアドバイス
プロパンガス交換時の動線、ボイラーとの距離等を考慮して、適した位置を検討しました
それを美容院さんにお伝えし、ガス屋さんへ伝達してもらいました
置かれた位置は、ばっちりでした

ガス業者との調整
水道配管を新設後、着火試験をするため、ガス管の接続、着火試験の立ち会いをお願いしました
無事に動作しました
炭酸ガスボンベの移設、水道管への接続
納屋の仮店舗でも、以前から使われていた炭酸ガスボンベを使用されていました
これを、新しい仮店舗に移設しました
炭酸ガスの効能により、頭皮の汚れが落ちやすくなるそうです

電気式看板の修理、取付
全壊した美容院で使っていた看板を新仮店舗に取付けました
外して持ってきていただきました
電飾が施されていました
配線がぶつ切りで切断されていたため、全て外して新しく配線をし直しました
無事に電飾も動作し、点灯・点滅しました
構造用合板と鉄用のビスを上手く組み合わせて、強度を高めて、落下しないように壁面に固定しました


看板の電源スイッチ設置
コンセントの抜き差しで、電源を入れるのは不便なため、スイッチを付けました
室内から電飾看板のオンオフができるようになりました
感想
お手伝いした当時、珠洲市では全ての美容院、理髪店が閉店状態でした
珠洲市、一店舗目の開業のお手伝いができたことは、とても嬉しく思います
また、時々顔を出した時にはお客様でいっぱいの店内
ご近所のお母さん達が集まるコミュニティにもなっています
物理的な建物や設備を直すことで、被災地で暮らす皆さんのソフト面(心)にプラスの効果があることを実感しました