珠洲市飯田町にある津波被害にも遭った某事業所建物

複数事業所が入るこの建物は、令和6年8月1日現在でも建物内の漏水工事がされていませんでした

水道メーターまでは水が来ています

トイレは、男女兼用の仮設トイレが一基

手洗い用の水は、組んできたタンクの水を使っていました

半年間もの間、事業を継続させながらご苦労があったことと思います

支援内容

エアコンの復旧

事務所には電気が来ているけど、掛けエアコンが動かないというご相談を受けました

結論は、とても簡単、ブレーカーが落ちていました

しかし、現場を見た時、建物に関する知識があまり無い方にとっては、難しい状況でした

仮設の電気配線、分電盤、既存の分電盤、そして、あっちにもこっちにも分電盤があるという状況

見た目では何が何だか分からない複雑な状態になっていました

動かないエアコンの事務所に入ってまず確認したのは、200Vコンセントだということ

これで、200Vコンセントのブレーカーを手当り次第上げたらエアコンが動きました

エアコンの冷え具合は問題なし

冷媒(ガス)漏れは無さそう

あとは、順番にブレーカーを落として行き、エアコンが落ちたらそれがエアコン用のブレーカーと判定しました

安全のため、関係の無いブレーカーは全て元通り落として、処置は終了

仮水栓の設置

水栓メーターの元バルブを解放すると、物凄い勢いでコマが回りました

建物内または、建物に至るまでの配管で漏水があることは確実です

手っ取り早く、安上がりで水道を使えるようにするには、水道メーターから直結で蛇口をつけることです

市役所に確認したら、事業所は仮水栓取付の対象外です、と言われました

ですので、自力で取付することにしました

水栓メーター直後、二次側の口径は25mmでした

VP25エルボを取付けて、そのまま蛇口とバルブを取り付けました

作業時間は30分です

こんな簡単なことを、どうして半年間も放置されていたのか

疑問ですが、それが対応してもらえていないことが現実です

ご提案

仮水栓が立ち上がったということは、色々なことに拡張できます

この建物には、当然トイレはありますし、他にも洗濯機、シャワー、給湯器があります

それら全てに水道配管をつなげることは可能です

水道業者が対応できず、さらに速やかに工事して欲しいというご要望があれば対応することはできます

今回の感想

発災から半年経って、未だ断水のまま事業を継続されていることに驚きました

こちらの事業所、いづれも珠洲市のために働いている皆さんです

もっと優遇して速く工事業者を回す等しても良いと思いますが

では、住宅を優先しているのか?というと、住宅でも似たような状態のお宅はあります

奥能登の人たちは、奥ゆかしく遠慮深いので、我慢しているのだと思います

この現状を少しでも改善したいものです